十日市場・夏狩湧水群エリア
10のスポットをご紹介!
【つるのルーツ城下巡り】

つるのルーツ城下巡り〜十日市場・夏狩湧水群エリア編〜
2025年3月14日に【つるのルーツ城下巡り】の4つ目のエリアが公開になりました!そこで今回は、「十日市場・夏狩湧水群エリア」の10のスポットをご紹介します。
◆つるのルーツ城下巡り◆
「つるのルーツ」LINE公式アカウントに登録・ログインし、指定のスポットを訪れると、ポイントGET!エリアごとに全てのスポットを巡るともらえる、コンプリートボーナスポイントも。エリアは今回公開された「十日市場・夏狩湧水群エリア」のほか、「城下町エリア」「谷村町エリア」「道の駅つる周辺エリア」の4つ。貯めたポイントは【城下町ポイント】として、1ポイント1円相当の都留市内限定電子クーポンに交換することができます。
◆十日市場・夏狩湧水群◆
富士山の伏流水が湧き出る湧水地が10か所以上あり、平成の名水百選に選ばれている。
一帯の湧水は、年間を通して温度や水量が保たれていることから、水道水や都留市特産のワサビや水かけ菜の栽培にも使われている。
<目次>
①名勝 田原の滝
②蒼竜峡
③太郎・次郎滝
④曹洞宗種月山 耕雲院
⑤水源山 永寿院
⑥石頭山 長慶寺
⑦長慶寺の湧水地
⑧おなん淵
⑨熊太郎稲荷神社
⑩小篠(おささ)神社
〜スポット紹介〜
①名勝 田原の滝
まずは、言わずと知れた都留の観光スポット「名勝 田原の滝」。富士山の溶岩でできた地形を桂川の豊かな水が削ってできた滝で、周辺の自然も相まって四季折々の景色を見ることができます。駐車場・トイレ有。
②蒼竜峡
2つ目は、田原の滝と同様、富士山の溶岩と桂川の水流が作り出した渓谷「蒼竜峡」。川の両岸と川床の岩は魚の鱗のように見え、さらに川の一部で、青い水(透き通った川の水に青空が反射)が狭い渓谷を曲がりくねって流れていく様子が、青い竜のように見えるのだとか!
③太郎・次郎滝
次は、富士山の湧水からなる2つの滝「太郎・次郎滝」。特徴的な名前の滝ですが、昔、この滝つぼに落ちて亡くなった盗賊の二人兄弟の名前にちなんで名付けられたという言い伝えが。また、付近には、この2つの滝以外にも、複数の場所から湧水が流れ出ていて、名もない小さな美しい滝を間近で見ることができます。
※画像は撮影日の2月下旬、滝が凍っていた様子
④曹洞宗種月山 耕雲院
ここからは、エリア内にあるいくつかの寺院をご紹介します。
まずは、室町時代から続く「耕雲院」。600年以上の歴史を持つ傍ら、子ども食堂を開くなど地域のコミュニティとしての役割も。つるのルーツでは、以前「都留の優しさ探訪」のページで住職の河口智賢さんをご紹介をしています。こちらよりご覧ください。
⑤水源山 永寿院
続いては、「永寿院」。延暦19年(西暦800年・平安時代)開創、同年の富士山大噴火の際の遭難者供養のために建立された霊場と言われています。境内には、豊富な湧水があり、水汲み場も設けられているので、ぜひ湧水に触れてみてください!
※永寿院には水汲み場がありますが、滅菌処理されておりませんので、飲料用としては推奨いたしかねます。召し上がる際は、ご自身の責任でお願いします。
※十日市場・夏狩湧水群ウォーキングルートのトイレがあります。
⑥石頭山 長慶寺
こちらも豊富な湧水があるお寺「長慶寺」。ここには、「昔から富士の湧水がこんこんと湧き出ており、湧水に乗って下暮地(現在の西桂町)から薬師如来が流れ着いた」という伝説も・・・!
⑦長慶寺の湧水地
長慶寺の境内や、その付近の湧水地では、清流だけで育つ植物「梅花藻(ばいかも)」を見ることができます。水を汲むことができる場所もあるので、常識やルールを守ってお楽しみください!
※梅花藻は5月下旬頃からが見頃となります。
⑧おなん淵
8つ目は、水と伝説にまつわるスポット「おなん淵」。この場所は、昔、この地域の裕福な家に仕えていた若い女中の名前「おなん」から名付けられたと伝えられています。
伝説や民話によりますと、働き者で気立ての良いおなんは、ある日、主人の大切にしていたものを壊してしまいます。それを恥じて崖からこの淵に身投げをした、あるいは、ミスを挽回しようと桂川でお膳を洗っていたところ足を滑らせて転落、亡くなってしまうのです。
その後、この場所に「お膳を貸してください」と書いた紙を浮かべておくと、翌朝、下流に頼んだ枚数分のお膳が浮かび、使わせてくれるという現象が。しかし、あるとき、きちんと返さなかったため、それ以来頼みを聞いてもらえなくなった、ということです。
(参考文献:「郡内の民話」)
おなんのものと言われるお膳の一つが、市内にあるお寺に保管されているんだとか!
⑨熊太郎稲荷神社
続いても、伝説や民話が残る場所「熊太郎稲荷神社」です。
昔、熊太郎という名前の男が狐に憑りつかれ、狐は「熊太郎から離れるには、神社に祀ってほしい。そうすれば、村に良いことがあるときには表通りをコンコンと鳴き、悪いことがあるときには裏通りをキャンキャンと鳴いて知らせる」と。村人がその通りにすると、熊太郎は正気に戻ります。
それから何年かして、狐のことを忘れかけていた頃、裏通りからキャンキャンと鳴く声が。その夜、村の半分近くが焼ける火事があったものの、村人たちは寝ずに家財もほとんど持ち出すことができ、一人も怪我人を出しませんでした。
これにより、熊太郎神社には御利益があると多くの人が訪れるようになった、と言い伝えられています。
(参考文献:「郡内の民話」)
※少し分かりにくい場所にあるため、周囲の状況をよく確認し、道順動画を参考にしてください。
⑩小篠(おささ)神社
最後は、我らがつるビーの実家?別荘?かもしれないこちらの場所、「小篠神社」です。というのも、都留市観光キャラクター「つるビー」はムササビをモチーフにしたキャラクターで、以前は小篠神社境内にあった大木にムササビが棲んでいたのです!
〜取材後記〜
滝や湧水地にいるときだけではなく、町を歩いているときにもあちらこちらから聞こえる水の流れる音。何気なく目を向けた用水路の水でさえも、透き通っていてとても綺麗でした。また、梅花藻の咲く湧水地やムササビの生息地など、貴重な自然環境を残していく大切さ・難しさも感じられました。
今回の城下巡りスポット10か所の詳細は、都留市のおさんぽガイドブック「つるさんぽ」にも掲載されています。交通ルールに従い、周辺の状況をよく確認してお出かけください!
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