「ふるさと時代祭り直前!今年の見所は?」
ふるさと時代祭り実行委員会 実行委員長
荻原 秀祥さん
ふるさと時代祭り
都留市最大のお祭り「ふるさと時代祭り」。
第40回という節目を迎える今年は、宵祭りが8月31日(土)、本祭りが9月1日(日)に開催されます。
そこで今回も、前回に引き続き、お祭りに熱い思いを寄せる方、実行委員会実行委員長・荻原さんにインタビュー。今年のお祭りの見所や、お祭りへの思いを伺いました。
※過去のお祭りの様子は都留市観光協会公式YouTubeでご覧になれます※
◆荻原 秀祥(おぎはら ひでよし)さん◆
都留市出身・在住、66歳。市内のダンボール加工販売会社「ユーシン」代表取締役。
これまでのお祭りでは、出店の統括や、祭り会場にダンボール製ゴミ箱を設置するなど様々な支援をしてきた。また、子どもの頃は早馬町住民として実際に八朔屋台を曳いていたとのこと。今年、都留市商工会会長に就任したことをきっかけに、ふるさと時代祭り実行委員会実行委員長も兼任。
実行委員長おすすめ!今年の見所
のり:さっそくですが、今年のお祭りの見所を教えてください。
荻原さん:今年は、都留市が市制70周年、ふるさと時代祭りも第40回という節目です。さらに、元々の起源である八朔祭は、生出神社の例祭で、毎年9月1日に開催されていたのですが、今は多くの人に参加してもらいたいということで、ふるさと時代祭りは9月の最初の土日開催に変更になりました。それが、今回はちょうど9月1日(日)に本祭りを開催できるということで、八朔祭とも同じ日になり、本当にキリが良い年だと思います。見所はたくさんありますが、一番大きいものでいうと、打上花火です。
◆見所1:打上花火が2日間開催に!◆
のり:打上花火というと、これまでは本祭りの前日、宵祭りに開催されていましたよね。
荻原さん:今年は記念の年なので、宵祭りだけではなく、本祭りの夜にも打上花火を行います。両日ともに午後8時からで、2日間で約700発、昨年の2倍ほど打ち上げる予定です。お城山(勝山城跡)の見張り台から打ち上げるのですが、祭りのメイン会場の谷村第一小学校校庭からよく見えますよ。
◆見所2:大名行列や屋台の巡行 今年は都留のメイン通りを!◆
のり:2日間楽しめるのは嬉しいですね!他に何か変わるところはありますか?
荻原さん:大名行列が、今年は本通りの国道139号(富士みち)を通ります。普段だと、道幅が狭くて距離も短いので、行列の先頭から最後まで一度に並ぶことができないのですが、今年は国道を広く、長く歩くことができます。行列と八朔祭屋台4台が全部がずらっと並んで進む様子は見ごたえがあると思います。
のり:それは見ごたえがありそうですね!ちなみに、どこから見るのがおすすめですか?
荻原さん:行列の先頭から八朔祭屋台まで全て含めて、全長250mほど、出演者数は200人以上になります。スタート地点は、市役所入口・大手前のセブンイレブンがある信号を先頭に、ずらっと並びます。ぜひ、こちらの図を参考に、ご覧になってみてください。
なお、今年の大名行列のお殿様役は、俳優で都留市出身の白須慶子さん、お姫様役は都留市出身の西村わかなさんです。
◆見所3:より良いお囃子へ!◆
荻原さん:さらに今年は、八朔祭屋台で奏でるお囃子にも注目してください。今年も仲町、下町、新町、早馬町の4町の屋台が出ますが、今までは4町が別々に練習をしていたので、自分の町のみで、お互いのお囃子を聞いたことがなかったんですよね。今回は、練習期間中に4町が集まって演奏し合う時間を設ける予定です。意見交換をしながら、より良いお囃子、より楽しいお祭りにしていけたらと考えています。
<屋台お囃子・三味線演奏会>
日時:8月25日(日)午後1時開場 午後1時30分開演
会場:まちづくり交流センター4階大ホール
◆見所4:お笑いライブなどステージも!◆
のり:より良くしたいという思い、素敵ですね!楽しみにしています。
お祭りのメイン会場・谷村第一小学校の校庭では、今年はどんな楽しみがありますか?
荻原さん:宵祭りの日は、5組のお笑い芸人さんによる「よしもとお笑いライブ」。本祭りの日は、地元の皆さんによるダンスや伝統芸能の披露など、老若男女9つの団体が出演してくださる予定です。ぜひ、ステージにも注目してください。
◆見所5:出店も盛りだくさん!◆
のり:お祭りと言えば出店も楽しみですが、今年はどうでしょうか?
荻原さん:今年は結構出ますよ。約130店!例えば、焼きそば・たこ焼きなどのB級グルメや、写真映えするスイーツやドリンクといった飲食系、射的やくじ引きなどのお楽しみ系といった、「お祭りだな」と感じる出店が中心です。メイン会場の谷村第一小学校前から、高尾町通りが国道と交差する手前までずらっと並ぶ予定です。
祭りを裏で支える仕事
苦難も”都留の活性化のために!”
のり:見所、盛りだくさんですね!お祭りはいよいよ来週末ですが、ここに来るまでの準備は本当に大変だったのではないですか?
荻原さん:大変でした。一番は、大名行列も屋台(山車)も、なかなか人が集まらないことです。これまでにも、人手が足らず、屋台(山車)が出せなかったこともありました。今年は、市の広報やチラシで募集したり、市内の学生などに積極的に声を掛けたりして、お祭りを盛り上げるために皆で頑張っています。
のり:時代の流れの中でお祭りを継承していく難しさを感じますね。
荻原さん:そうですね。実行委員会の実行委員長になるまでは、ずっと出店委員会の実行委員長をしていたのですが、一時期出店ができなくなったことがありました。
でも、出店がないとやっぱりお祭りらしくない。そこで、関係機関などと連携を取りながら、少しずつ出店を増やしてきました。今、これだけの規模になって良かったなと思っています。
のり:少しずつ頑張ることが、お祭りを続けていく上で大切なのですね。
荻原さん:あとは、お祭りで町を汚さないことです。出店の出店者にはルールを守ってもらっていますし、ゴミのポイ捨てをなくしたいと、本職の会社でダンボール製のゴミ箱を作り、100箱ほど祭り会場に並べています。ぜひ皆さんにご協力いただきたいです。
のり:今年も、そしてこれまでも、お祭りのためにたくさん大変な思いをしてこられたと思うのですが、それでも頑張っていらっしゃるのは、どんな思いからですか?
荻原さん:お祭りって昔から、災害など困難なことがあって、それを飛ばそうという意識からやってきたこと。今も、都留の中でこれだけ大きなお祭りを一生懸命やっていたら、人が集まってきて、町の活性化に繋がるのではないかなと思って。町づくりの一環ですよね。地域のより豊かな生活を願っているんです。
子どもも大人もいて、コミュニケーションを取りながらできるのは良い機会ですし、やらなくてはいけない。次の世代に受け継ぐべき魅力ある財産として、これからも育てていきたいです。
のり:では最後に、お祭りに参加される方に向けてメッセージをお願いします。
荻原さん:来場者の方に限らず、祭りに関わる全ての人に「よかった、楽しかった」と感じてもらえるお祭りを目指しています。ぜひ、城下町都留の歴史と風土を肌で感じながら楽しんでください。皆さんのご来場をお待ちしています。
※「ふるさと時代祭り~八朔祭~」の情報はホームページをご覧ください※
<取材後記>
今年、ふるさと時代祭り実行委員会実行委員長に就任したばかりの萩原さん。言葉を選びながら、真摯にお話を聞かせてくださいました。答えがすぐに出せない質問については宿題として、後日A4の紙にまとめてきてくださったほど!!
そんな萩原さんの周囲では、ここ数年、口コミでお祭りの魅力が広がって、年々来場客がふえているとのこと。特に人気なのが、宵祭りで提灯に照らされた4町の屋台が並ぶ場面。当初は大名行列を見ようと日帰りで訪れていた人たちが、今では市内に宿泊して宵祭りも本祭りも楽しんでいるそうです。
今年は、市制70周年、お祭りは第40回の節目の年。より多くの人が訪れ、都留市の魅力を感じてもらえるように願うばかりです。